失速したソニー 銀座のランドマークにみる栄枯盛衰 (1/3) – ITmedia … – ITmedia






産経新聞

 東京・銀座のランドマーク「ソニービル」が建て替えのため3月31日閉館し、約50年の歴史にいったん幕を下ろした。新しい感動を生むソニーの最先端の製品を披露する場として親しまれてきたが、近年のソニーはかつてのような革新的なヒット商品を生み出せず、リストラを続けるなど厳しい状況が続いてきた。平井一夫社長のもと不採算事業の切り離しなどで、業績回復を目指すが、世の中を驚かせる製品を求められる宿命を背負う。社内のアイデアから新規事業を生み出したり、撤退したロボットや有機ELテレビの分野への再参入を表明したりするなど挑戦は続く。

「日本の誇り」を展示

 ソニービルは、創業者の1人である盛田昭夫氏の「東京・銀座の玄関としてショールームとともに有意義な建物を」との考えから昭和41年4月に数寄屋橋交差点で開業。最先端の映像・音響機器、家電を展示・販売し、年間400万人が来館する人気スポットとして親しまれてきた。

 今年4月から解体作業を開始し、跡地は30年夏から32年の東京五輪・パラリンピックまでイベント広場「銀座ソニーパーク」(707平方メートル)として開放。コンサート会場など幅広い用途に活用する。五輪後は新ビルを着工し、34年秋の完成・営業再開を目指す。

 「中学生のころから銀座に遊びに来るときは最初に立ち寄っていた」

 ソニービル館内で閉館当日の3月31日に行われたフィナーレイベント。平井社長はソニービルの思い出を感慨深そうに話した。

 平井社長はこの日のために1カ月前から、「触ったこともなかった」というサックスの演奏を社内で練習。スペシャルライブで人気バンドの東京スカパラダイスオーケストラと共演した。

 その腕前はお世辞にも「お見事」とはいえなかったが、ソニービルで閉館に向けて昨年11月から行われたカウントダウンイベント「イッツ・ア・ソニー展」で並べられた歴代ヒット商品は来館者を喜ばせた。

 トリニトロンカラーテレビ、ステレオカセットプレーヤー「ウォークマン」、8ミリビデオカメラ「ハンディカム」、ゲーム機「プレイステーション(PS)」、イヌ型ロボット「アイボ」――。

 これらの製品が、日本が世界に誇る技術力の輝かしい結晶だったのは間違いない。



ソニービルの「イッツ・ア・ソニー展」で披露された「ウォークマン」第1号機(ソニー提供)

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