キンコン西野と語る、東京五輪の先にある原宿カルチャーとスマホの未来 – ORICON NEWS






 西野亮廣が校長を務める学校「サーカス!」は、面白い“先生”ばかりが集まる、ワクワクしたい大人のため学校だ。西野は『FUTURE』を未来とは捉えず、“面白い””誰も知らないことを知りたいこと”と定義付けた。今回のテーマは、面白くて誰も見たことのない未来を考える「FUTURE学」。一緒に授業を行うのは「FUTURE学」の学科長であり、SIMフリー端末の日本メーカー、通信事業者でもあり、アプリの開発も行う「FREETEL」ブランドを展開するプラスワン・マーケティング株式会社代表取締役の増田薫氏。ゲストに、原宿を拠点にファッション・音楽・ライフスタイルといった”HARAJUKU CULTURE”を世界に向けて発信しているアソビシステム株式会社代表取締役の中川悠介氏を迎え、存分に語ってもらった。

きゃりーぱみゅぱみゅが世界で通用したワケ

西野亮廣中川さんはどうして原宿に興味を持ったんですか?
中川悠介高校生の頃から、渋谷が活発に動いていたんですけど、原宿って当時からすごく自由で面白い場所だなと思っていた。何かこの場所でしてみたいなと思っていました。
西野亮廣ファッションの方面ではなかったんですか?
中川悠介自分が何かをつくるクリエイターではなかったんで、周りに美容師になりたいやつとか、スタイリストになりたいやつはいっぱいいたので、自分はそれをうまくビジネスできる形をつくるタイプになりたいと思っていました。
西野亮廣“kawaii文化”は中川さんが仕掛けたんですか?
中川悠介あれはもともといろんな人が言っていました。でも発信じゃなくてただ“言われてるだけ”だったんですよね。それを発信していこうということで。
西野亮廣すでに各都道府県、各町でそういうことは行われていますが、なんで原宿だけそんなうまくいったんですか?
中川悠介日本人って自分たちが評価されていることを外に出すのが下手じゃないですか。その流れできゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)が番組で世界に発信したりとか、海外のイベントに出て行ったりしていました。きゃりーはアイドルじゃなくて“アイコン”なんですよね。発信力があって自分で世界に発信していく。そういうことをやりながらだんだん現地にも知ってる人たちが増えてきたんで、そこで認知を広げていった経緯があります。
西野亮廣そういえば、きゃりーちゃんって何が抜きん出てるんですか?例えば、歌唱力があるだとか、ダンスがすごいだとか、スタイルが抜群にいいっていう人は、多分他にもいるじゃないですか。
中川悠介 クリエイターをちゃんと引っ張りだしていることですね。アイドルって「作り込む」じゃないですか。でも彼女の場合は「作り出す」。きゃりーのアイディアをスタイリストや中田ヤスタカが具現化していく。もちろんアイディアを受けることもあって、一方通行じゃない感じがすごくいい。作り出した作品として、ただ音楽だけじゃなくてMVがアートになったり、いろんなところにつながっていくことができている。
西野亮廣きゃりーちゃんのMVってYouTubeに無料で上がっているんでしたっけ?
中川悠介それが最初のきっかけでしたね。当時YouTubeでMVあげることをしているのってほとんどいなかったんですけど、やっぱり彼女の世界観と原宿とクリエイターとが作り出したものを発信していくことはすごく重要だと思って、MVは最初からフルで解禁して、そのMVがメディアやSNSで広がっていったんです。いまでこそYouTuberなんていう職業もありますが、当時はそういう言葉なかったじゃないですか。彼女はすごくフォロワー多いですし、発信力がある。インスタグラマーとか、ツイッタラーのはしりなんじゃないかな。
西野亮廣無料で公開して圧力みたいなものはなかったんですか?僕、この間絵本を無料でweb上に公開したんですよ。大炎上したんですけど(笑)。僕の場合はweb上のデータの絵本と紙の絵本ていうのは価値がイコールじゃないと思っていて、例えば絵本の場合だったら読み聞かせっていう親子のコミュニケーションツールとして使われるから、スマホで親がお子さんに読み聞かせするとは思えなくて。だったらweb上で全部無料公開しちゃっても売り上げが紙の絵本に響くことはないと思って。
 むしろ絵本は親が買う前にオチまで全部読んでから買うというのを聞いたので、だったら家で立ち読みさせてあげたほうがいいじゃんと。
中川悠介MV無料公開当時は賛否両論ありましたね。一つのプロモーションの手法としてやった感覚ですね。
西野亮廣思いきりましたよね。それをするとCDが完全に売れなくなっちゃうんじゃないかとか考えるじゃないですか。
中川悠介デビュー初期だったんで、やっぱり知ってもらうことが一番大事です。
西野亮廣きゃりーちゃんが世界に飛び出してからは、何をしたんですか?
中川悠介日本で売れた時に世界に行こうと決めていたので、初めて紅白に出演した翌年の2月にワールドツアーを組んで、そのままワールドツアーにいったという感じでした。ワールドツアーにお客さんがくることは、正直最初は見えてなかった。とりあえずやることが大事だと思ってたので。結構無茶しましたね。
西野亮廣映像を見ましたけど、すごい盛り上がってましたよね。どうして海外はうまく行ったんですか?
中川悠介きゃりーは音楽だけじゃなくて、ファッション性もあったので、アニメとかポップカルチャー好きな人たちからファッションの人たちまで両方とれたのがすごく大きかった。それで盛り上がった。

とりあえず”一度やってみる”

西野亮廣とりあえず一回やっちゃうんですね(笑)増田さんもそうなんですか?
増田薫やっちゃいます(笑)とりあえず、やったらわかりますよね。
西野亮廣総じてそうですよね。みなさん活動されてて、うまく行ってる方って、まずやっちゃいますよね。
増田薫一歩踏み出さないと。遠いと思っていたものが、踏み出してみたら逆に近かったりとか、逆にもっと遠かったりとかわかるんで、次の策が打ちやすくなるんです。
中川悠介その感覚すごくわかります。とりあえずやってみるってすごい大事ですよね。原宿で観光案内所も運営していまして、渋谷区と一緒にやっています。原宿って外国人がすごく多いんですけど、観光案内所がなかったんですよね、なので観光案内所を”とりあえずやってみる”。観光案内所もエンタテインメントと混ぜて、カラオケが歌えたりとか、着物に着替えて写真撮れたりとか、充電できたりと色々なサービス入れながら、ちょっとしたエンタテインメントの場所として展開しています。
西野亮廣いま中川さんは何に興味あるんですか?
中川悠介いま2020年って騒いでるじゃないですか、僕は2021年に興味があって、五輪の翌年に何してるんだろう?と考えますね。僕たちはエンタテインメントの会社なんでもちろん2020年って大きいですけど、その後に何か残してちゃんと仕事しないと食っていけないじゃないですか。
西野亮廣いますでに動かれていることってあるんですか?
中川悠介日本のカルチャーを持っていこうと、「もしもしにっぽんプロジェクト」って名前で海外のいろんなイベントに参加したりして、日本のカルチャーを知ってもらって、日本に来てもらうようなことをやっています。去年も11月にやったんですけど、日本では外国人の方は入場無料のイベントにして、ライブはきゃりーぱみゅぱみゅとかでんぱ組.incとか来てもらいました。ブースではドローンの体験とか、着物が着れたりとか、VRのバイオハザードがやれたりとか体験できるようなイベントを混ぜてやったり。
西野亮廣中川さんって何屋さんなんですか(笑)。

“CD売上100万枚”が無くなる時代に

中川悠介僕らは「カルチャー」って言葉を大事にしていて、いままでだと自動車産業とかテレビ局とかいっぱいあったと思うんですけどそこに新規参入しても入れない。だからカルチャーで横に区切っていろんなことやっていくのが重要なのかなと考えていて。自分たちが儲かっても、違うなと思ったらやらないようにしているというか、自分たちがやる価値があることじゃないと、やっちゃいけないと考えるようにしています。
 今はCD100万枚とか、本が100万冊売れる時代じゃない。いまの時代にあったことやっていかないと食べていけないじゃないですか。
西野亮廣僕、本100万冊売りたいと思ってるんですけど、なんとかならないですかね(笑)。
増田薫海外ですよ。星の王子さまだって日本人みんな読んでるじゃないですか。とりあえず、やってみたら、わかりますよ(笑)
西野亮廣やっぱりみんな海外狙ってるんですね。
増田薫カンボジアとか最高です。平均年齢20代ですから、新しいものをどんどん取り入れていくので。
西野亮廣第一歩目がネットの国ってあるじゃないですか。日本ってテレビが強いから、圧力も強いんですけど、第一歩目がネットの国って強いですよね。
増田薫東南アジアは思いっきりそうですよ。ガラケーとかも全部飛び越えて、いきなり全部スマホにいくし。
西野亮廣これまでエンタメだったら、先人がつくったものをアップデートする作業だったじゃないですか。それもいいんですけど“処女”を奪っちゃったほうがいいんじゃないかって。人は原体験をずっと覚えているから、日本じゃなくてどこか田舎のほうの国にいって、エンタメをまだ経験していない国の子供たちに見せたら、その子たちは一生そのことを覚えているんじゃないかなって思っているんです。
増田薫やっぱりオンリーワンですよ。新しいものを出していくって面白いし、そこで新しい波ができるから。
中川悠介いまの日本人って0から1を作れると思うんです。かつて自動車とか、いろんなものが世界に出て行って成功して、それをいろんなところで真似されたりとかしながら、どんどん下火になってきちゃったところを、もう一回、これからは日本人もいろんなカルチャーと混ざって持って行く。僕はエンタメって広告の先頭だと思うんですよね、僕が先頭にいながらいろんなことを皆さんとやって事業を作っていくみたいなことにすごく興味あります。





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