元コムーン古舘郁の新しい挑戦「アエヴェス(AEVES)」展開拡大へ – Fashionsnap.com



 元「コムーン(COMMUUN)」の古舘郁がクリエーティブディレクターを務めるブランド「アエヴェス(AEVES)」が、デビューから3シーズン目を迎える2017年秋冬の展示会を開催した。2017年春夏からはセレクトショップや百貨店にポップアップストアの出店を加速し、年内には直営店のオープンも計画している。

 2016年秋冬に本格始動した「アエヴェス」を展開するのは、「スライ(SLY)」や「マウジー(MOUSSY)」などのカジュアルブランドで知られるバロックジャパンリミテッド。「コムーン」のデザイナーとしてパリでコレクションを発表してきた古舘は、「バロックはデニムなどカジュアルな服が強い。正反対のモノが得意な会社と組めば何か面白いものができるのではと思った」といい、バロックと「アエヴェス」を立ち上げることで新しい事に挑戦したいという思いもあったと話す。

 文化服装学院と英セントラル・セント・マーチンズでファッションを学んだ古舘は、2003年からパリに在住。2017年秋冬コレクションでは、古舘が週末に訪れる仏ヴァンセーヌの森から着想を得るなど、パリの日常が自然に落とし込まれたコレクションが特徴だ。「アエヴェス」では、古舘とデザインチームがパリのアトリエでデザイン・企画を手掛け、東京のチームと連携して生産を行っている。ソフィー・アレット社のリバーレースをドレスやトップスに採用するなどオートクチュールの要素を取り入れつつも、基本的な生産は日本で行うことで、日常的にも着やすい服に仕上げられている。素材背景や一部工場は「コムーン」時代に取り引きがあった企業を活用しており、秋冬コレクションの価格帯は、コートが6万8,000円〜11万円、パンツが2万8,000円〜7万2,000円、ドレスが2万3,000円〜7万8,000円など。ブランドのターゲット層には30代後半〜40代を据えているが、中には70〜80歳の顧客もいるという。現時点ではウィメンズウエアのみの扱いだが、将来的には靴やバッグの展開も視野に入れている。

 「コムーン」ではパリの公式スケジュールでコレクションを発表してきたが、「アエヴェス」ではショー形式での発表よりも動画や写真に興味があるという。今月末からは、パリに住む様々な職業の女性を起用し、彼女たちがパリの街中や自宅で「アエヴェス」を手持ちのアイテムに合わせて着用する様子を写真や動画に収めた「ジャーナル」をウェブサイトで毎月掲載する。古舘は「コムーンではショーをやっていたこともあり見せる服が多かったのに対して、アエヴェスでは毎日着られる服が多い。ボリューム感や着た時の”余り”感にブランドの色があるので、お客さんには店舗で試着して、実際に着て、動いてほしい」と話し、2017年春夏からポップアップ形式での出店を続けている。3月31日までエストネーション銀座でポップアップを開催した後、エストネーション神戸や阪急うめだ、イセタンサローネをはじめとする百貨店やセレクトショップで8月頃までポップアップを順次開催する。海外ではカナダのセレクトショップで扱われており、今秋にはパリでも展示会を開催予定。年内には初の路面店を都内にオープンする計画で、日本とフランスの2軸で展開を強化していきたい考え。




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