国産オールドメカニカルウォッチを落札してキレイにしてみた! – インフォシーク



<安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記>

新年明けましておめでとうございます。年末年始はいかがお過ごしでしたか? 私は昨年末に「ヤフオク!」で落札した腕時計いじりに没頭していました。今回ご紹介するのは、その落札したシチズンのオールド手巻き腕時計です。

結構古めかしい雰囲気のモデルですが、シルバーの文字盤にバーインデックスと、シンプルで私好みのデザインにグッと来てしまい入札しました。3000円超えたら手を引くつもりでしたが、競る相手があまりいなかったせいか、送料入れると2220円で落札。ヨッシャ!
 

日付表示の無いノンデイトタイプで、ケースサイズはリューズ含めても幅が約35mm。昔は一般的なサイズでしたが、現在では小ぶりに分類される大きさですね。

文字盤には“CITIZEN”と“21 JEWELS”の文字が入っているのみで、一見しただけではモデル名が不明です。“シチズン” “手巻き” “21石”と、キーワード検索をかけてみても有力な情報は得られず、この腕時計の詳細がよくわかりません。

モノが到着してまず行うのがコンディションの確認。売り手側が「動作確認済み」と記載していたのでそんなに不安は無かったですが、やはり実物を手に取って確認しないと安心はできません。「ケースの内側がサビだらけ!」なんてことも実際ありえますからね。

とりあえず裏蓋を開けてみると、内側のムーブメントの状態は良好。ココでホッと一安心…と思ったら、

「アレ? 12時側のスペーサー留めネジがひっくり返ってる!?」

なんと留めネジが千切れてました…。おそらく前にいじった人がネジを強く締めすぎたんでしょう。後で太さの合うネジと交換しなければ。まぁ中古品ですからね、こんなこともあります。

ムーブメント自体はシチズン手巻き腕時計のロングセラー「ホーマー」で見慣れたCal.0200系。コイツも「ホーマー」の一種なのでしょうか。裏蓋に刻印された製造番号から察するに、製造年はおそらく1975年。御年43歳になる、紛れもない“オッサン”な腕時計です。

状態の確認を終えたら今度は清掃です。さすがにこんなボロボロの状態では身に付ける気も起きませんので、分解しながらキレイにしていきます。

▲ご覧のとおりの汚れっぷり。特にフラッシュフィット周りは汚れが堆積しやすい箇所です

このテのこびり付いた汚れを落とすには、コレ! 超音波洗浄器。私はコチラ、東芝製「TKS-210」を愛用しています。

食器用洗剤を数滴垂らして10分ほどブブブーンと洗浄器にかけて汚れを落とします。

ムーブメントの方も分解してギアなどを洗浄&注油をします。私の素人的時計分解術は、ひとつパーツをバラす毎にスマホで画像を撮影していき、組み立てる時にはソレを見て確認しながら作業を進めてゆく、というモノです。

こうすれば部品の取り付け忘れなどもありません。いやー、スマホって便利ですよね(笑)。

というワケで、ムーブメントの組み立て完了。テンプが元気に動きだす瞬間は、何度やっても嬉しいものです。ちなみにタイムグラファーアプリで計測したところ、日差は+10~20秒ほど。機械式の中では優秀と言っていい、充分に実用範囲の数字ではないでしょうか。

文字盤は3時方向のやや中心寄りに少々くすみがありましたが、他は全体的にキレイ。オークションの入札にあたってココはひとつ重要なポイントなのですが、文字盤はなるべく状態の良いモノを選びましょう。文字盤の汚れや塗装はがれは素人にはどうにもできません。ヘタに触れるとさらに汚れやキズを増やすことになってしまいます。

そして次に取りかかるのはケースです。プラ風防にキズがかなり入っていますが、どれもそんなに深いキズではないので、そんなに苦労もかからずキレイにできるでしょう。

紙ヤスリで目の粗いモノから徐々に細かい目のモノに変えて研磨していきます。
私は今回、#240→#400→#600→#1000→#2000という番手で磨き、最後にペースト状の研磨剤「サンエーパール」を使って仕上げました。

そんな工程を経てプラ風防は見事にピカピカに。本体ケースも少し小キズが入っていて、くすんでいたのでサンエーパールで磨いてあります。

本体の組み立て作業も終えて、あとはブレスレットを取り付ければ…作業完了!

清掃前に比べるとすっかりキレイになりました、これでやっと気持ちよく装着できます。

こちらが装着時のリストショット。私の腕にはとてもいいサイズ感です。

今回は「ヤフオク!」で40年以上昔の腕時計を安価で落札して、それを自分の手で分解&清掃していきました。中古品、しかも長年使用されてきた腕時計などでは、今回の留めネジが千切れていたようなトラブルが発生するリスクもあります。ですが、私は昔からこのテのチマチマした作業が好きな性分でして、そんなトラブルも含めて結構楽しみながら分解して清掃、時には修理をしています。小バネを飛ばしてしまい時計をいじるより床に落ちた部品を捜している時間の方が長かったりとか日常茶飯事ですが(笑)。

今回のような1960~’70年代の国産腕時計は、機械式の全盛期のモデルなので、精度など性能は現代のモノと比較してもそんなに大差なく、問題なく日常使いできます。この時期、セイコーやシチズン、オリエントなどからさまざまなモデルが発売されていて、「ヤフオク!」内を検索してみても、この時代の機械式腕時計はタマ数も豊富。状態によっては思わぬ安価で落札できたりもします。

「あなたも一緒にどうですか? Let’s 分解!」とは言いません。実際に行おうとすると、工具を揃えたり技術的な慣れが必要だったりと、かなりハードルは高いでしょうから。今回、私が言いたいのは「昔の腕時計も使ってみると結構イイもんだよ」ということと、「世の中にはこういう趣味を持った変な人もいるんだよ」ということです(笑)。

(文・写真/伏せ字)

ふせじ/時計好きサラリーマン

腕時計好きの趣味が高じて、記事を執筆することに。一介の時計好きサラリーマン。好きな時計の傾向は、ダイバーズ、青焼き針、56系LM。

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