トレードフェアにしてグローバルサロン、「ピッティ」が特別な理由 – Forbes JAPAN



「ピッティ」という響きに特別なときめきを感じるメンズファッション関係者は少なくない。

ここに行けば、世界における百花繚乱のライフスタイルの最新状況が知的に整理された形で理解できる。各国からバイヤーが来て商談が行われるが、ただのトレードフェアでは終わらない。ジャーナリストやファッショニスタも集結し、ショウやイベントの興奮を共有し、ランチやディナーやパーティーを共にしながら語らい、写真を撮り撮られながら、ひとつの文化を醸成するグローバルサロンとしても機能している。

フィレンツェという数々の歴史的建造物を誇る古都を舞台にした、最先端のメンズライフスタイルを見せる、半官半民の組織が提供する世界最大のプラットフォーム、それがピッティ・イマジネ・ウオモなのである。 

1月と6月、年2回開催されているが、参考までに、2017年6月13日から16日にかけて開催された第92回のピッティには、世界中から1220ブランドが出展し、1万9400人のバイヤーが訪れ、3万人のゲストが集まった。連日35度超えの猛暑にもかかわらず、華やかなスーツ姿のファッショニスタと彼らを撮りたいカメラマン、さらにジャーナリストらがひしめき、メンズファッションの一大祭典といった熱気が会場に充満していた。


第92回のピッティで行われたJ.W. アンダーソンのショーの様子 (c)Giovanni Giannoni

米老舗ブランドから北欧の気鋭デザイナーまで

さらなる期待をになう第93回ピッティ・イマジネ・ウオモは、2018年1月9日から12日にかけて、フィレンツェのバッソ要塞をメイン会場としておこなわれる。魅力にあふれたテーマやイベントを紹介すべく、ピッティの広報ディレクター、ラポ・チャンキ氏が11月、東京を訪れ、トランクホテルにて発表会が開かれた。

まずは概要をご紹介すると、第93回ピッティのテーマは「シネマ」。バッソ要塞の正面広場にチネチッタが出現し、カルトムービーやインディー映画などの上映スケジュールボードが掲示されるほか、各パビリオンは映画館のように装飾される。

毎回、ゲストデザイナーも招聘されるが、第93回は日本から。UNDERCOVERの高橋盾と、TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist.の宮下貴裕、互いを尊敬し合う二人のデザイナーが合同ショーを行う。さらに、ニューヨークで開業し200周年を迎えたブルックス・ブラザーズが、ここピッティにて記念すべきアニバーサリーイベントを行い、特別展を開催する。

ほかにも、世界でもっとも威信のある賞、インターナショナル・ウールマーク・プライズの優勝者が発表される場となったり、WHO’S ON NEXT? UOMOで最優秀賞を受賞した新進ブランドであるMAGLIANOのデザイナー、ルカ・マリアーノが紹介されたりもする。また、TOKYO FASHION AWARDが、将来を期待される日本ブランド6組を紹介。ゲストネーションとしてフィンランドに脚光が当てられ、8組の地元ブランドが登場する。

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「WHO’S ON NEXT? UOMO」最優秀賞のブランド「MAGLIANO」デザイナーのルカ・マリアーノ (c)Vincenzo Grillo

上記の紹介からもおわかりのように、ピッティは、横軸においてはイタリアのみならず、世界中から優秀なブランドをスカウトし、国際色を強めているばかりか、縦軸においては伝統ある老舗から革新をもたらす新進ブランドまで幅広くカバーしている。ちなみに、出展数1230ブランドのうち541ブランド、すなわち全体のほぼ44%を海外ブランドが占めている。


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